豆知識
「ギボシ端子」の由来
カーステレオなど車の電装品の接続によく使われている、お馴染みの「ギボシ端子」ですが、その名前の由来は何でしょうか?
橋や神社、寺院の階段、廻縁の高欄(手すり、欄干)の柱の上に設けられている飾りを擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)と呼びます。
また、ネギが成長すると先端に葱坊主(ねぎぼうず)ができますが、開花する前のつぼみの形もそれに似ていて、同じく擬宝珠と呼びます。
ギボシ端子のオスが、この擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)の形に似ていることから名づけられました。
ちなみにギボシ端子のことを英語では「Bullet terminal」と言います。Bullet は「弾丸」の意味ですから、やはり形状から来ているわけですね。
細かい話ですが、形がまったく違うファストン端子(平形端子)を「平型ギボシ端子」と呼ばれていますが、役割が似ていることからそのようになったのでしょう。しかし本来の意味では間違った呼び方ということになりますね。
- 2017.05.05
- 12:53
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